すべり症のメカニズムと、起こりやすい方の特徴
2025年10月22日
こんにちは☀
相模原市のあい接骨院です。
「立ち上がるときに腰がズキッとする」「長時間立っていると腰が重くなる」
そんなお悩みを抱えている方は、すべり症の傾向があるかもしれません。
すべり症とは、背骨(特に腰の部分)を構成する骨のひとつが、本来あるべき位置から前方にずれてしまっている状態を指します。
背骨は、椎骨(ついこつ)という小さな骨が積み木のように連なってできており、その間を靭帯や筋肉が支えています。
これらの構造がバランスよく働くことで、私たちは上半身を支えたり、スムーズに動いたりすることができるのです。
しかし、長年にわたって腰に負担をかけ続けたり、筋肉のバランスが崩れたりすると、この支えが不十分になり、椎骨がずれてすべり症を引き起こしてしまうことがあります。
🧠すべり症が起こるメカニズム
背骨の構造は、骨・椎間板・靭帯・筋肉が絶妙に協力して成り立っています。
その中で「椎間関節(ついかんかんせつ)」と呼ばれる関節が、骨と骨の動きを制御し、前後へのズレを防ぐ役割を担っています。
ところが、次のような要因が重なることで、この安定性が損なわれる場合があります。
- 長時間の座位や立位による腰部への負荷
- 腹筋・背筋のバランスの崩れ
- 姿勢の乱れ(反り腰や猫背など)
- スポーツや仕事による繰り返しの動作負担
- 加齢に伴う靭帯・筋肉の柔軟性の低下
これらによって、椎骨を支える靭帯が緩み、関節部分が不安定になると、上の骨が前方へとずれるように滑ってしまうのです。
この状態が「すべり症」と呼ばれます。
特に、長期間デスクワークを続けている方や、立ち仕事・運転時間が長い方は、腰を支える筋肉が常に緊張したままになる傾向があります。
その結果、骨や関節への負担が増え、すべり症を引き起こしやすくなるのです。
👩⚕️すべり症が起こりやすい方の特徴
すべり症は、特定の動きや姿勢を繰り返すことで徐々に進行するケースが多いです。
次のような特徴がある方は、すべり症のリスクが高いといえます。
- 長時間のデスクワークをしている方
椅子に座る姿勢が長く続くと、骨盤が後ろに倒れ、腰の自然なカーブ(生理的湾曲)が崩れます。これにより椎骨の位置が不安定になります。 - 立ち仕事が多い方
一見、座り仕事より動いているように見えても、同じ姿勢で立ち続けることで腰の筋肉が硬直し、背骨を支える力が低下します。 - 筋力のアンバランスがある方
特に腹筋が弱い方は、上半身の重みを腰だけで支えることになり、骨への負担が大きくなります。 - 姿勢が反り腰・猫背になりやすい方
姿勢の崩れが慢性化すると、背骨にかかる負担のかかり方が偏り、椎骨がずれやすくなります。 - 出産経験のある女性
出産後は骨盤まわりの靭帯が一時的に緩むため、腰椎が不安定になりやすい傾向があります。
これらに当てはまる方は、日常生活の中で少しずつ背骨への負担が蓄積している可能性があります。
⚠️すべり症が進行するとどうなる?
初期のすべり症では、腰の「重だるさ」や「違和感」だけで済むこともあります。
しかし、その状態を放置すると、骨のずれが進行し、腰の動きが制限される、脚にしびれを感じる、長時間立てないといった状態に進むこともあります。
これは、ずれた骨が神経を圧迫し、腰や脚の動きを制御している神経の働きに影響を及ぼすためです。
また、痛みをかばって姿勢がさらに崩れることで、他の筋肉や関節にも負担が波及し、慢性的な腰の不調につながることがあります。
🧍♀️すべり症を防ぐためにできること
すべり症の予防・再発防止のためには、「腰に負担をためない生活習慣」を心がけることが大切です。
1. 姿勢を意識する
デスクワーク中は背もたれに軽く背中を預け、骨盤を立てるように座りましょう。
立ち仕事では片足に体重をかけすぎず、こまめに重心を変えることがポイントです。
2. 軽い運動・ストレッチを習慣にする
腹筋・背筋をバランスよく使えるようにすることで、背骨の安定性が高まります。
ウォーキングや軽い体幹トレーニング、股関節を動かすストレッチもおすすめです。
3. 体を冷やさない
腰まわりの筋肉が冷えると、血の巡りが悪くなり筋肉が硬くなります。
冷房が強い環境では、薄手の腹巻などで腰を温めることも効果的です。
4. 休息と睡眠の質を整える
体が回復しやすい状態をつくるためには、しっかりと休む時間も必要です。
同じ姿勢を長時間続けず、こまめに体を動かすことが、背骨への負担を軽減します。
🩺専門家として大切にしている視点
私たちは、相模原市で多くのすべり症による腰の不調をサポートしてきました。
すべり症といっても、原因や負担のかかり方は一人ひとり異なります。
例えば、筋力の左右差が大きい方、骨盤の傾きがある方、姿勢のクセが強い方など、同じ「すべり症」でも体の状態はまったく違うのです。
そのため、あい接骨院では、表面的な腰の状態だけを見るのではなく、
生活動作や姿勢の特徴、日常の習慣まで丁寧に確認しながら、腰の安定を取り戻すサポートを行っています。
🌿まとめ
すべり症は、突然起こるものではなく、日々の姿勢や筋肉の使い方、生活習慣の積み重ねによって徐々に進行するものです。
「なんとなく腰が重い」「立つと疲れる」という段階で気づけるかどうかが、将来的な腰の健康を左右します。
腰の不安を感じている方や、「もしかしてすべり症かも」と思われる方は、
ぜひ一度、相模原市のあい接骨院にご相談ください。
お一人おひとりの身体の状態を丁寧に確認し、日常生活の中で無理なく続けられる方法を一緒に考えていきます。
健康な腰を取り戻し、毎日を快適に過ごせるようサポートいたします。




