猫背

2023年10月19日

こんにちは🐻

あい接骨院です✨

猫背は、とても身近な身体の歪みではないでしょうか。

子供の頃から

「姿勢をよくしていないと猫背になってみっともないよ!」

等と、親や先生に注意された覚えがある方もいらっしゃると思います。

そもそもこの猫背、姿勢が悪くてみっともないだけなら、

なったとしてもそこまで困ることはないのですが、

やはり注意されるだけの理由があります。

猫背になると、頭が身体の前方に出てきます。

首の骨は通常は緩やかにカーブし、

頭の重みを緩和しているのですが、こちらが効かなくなります。

これはいわゆる、ストレートネックと同じ状態で、

首の痛みや頭痛、肩こりに繋がります。

そして、首の骨だけではなく、腰の骨の緩やかなカーブも失われます。

すると、衝撃がカーブで吸収されることなく、腰に負担がかかります。

また、骨盤も前傾・後傾しやすくなり、

腰の筋肉に常に負担がかかります。

以上のことから、腰痛が起こりやすくなります。

さらに、猫背の姿勢は内臓を圧迫します。

消化に影響を与え、便秘になったり太りやすくなります。

肺も圧迫され、呼吸がしずらく、疲れやすくなります。

自律神経の乱れも引き起こしやすくなります。

加えて、猫背の人は巻き肩も起こりやすくなり、

鎖骨の下のリンパが詰まり、顔や手のむくみや、顔のくすみに繋がります。

たかが猫背といえど、健康に対するリスクは

なかなかに大きいものなのです。

猫背になる原因としては、

正しくない姿勢で長時間座り続けたり、

スマホを使いすぎたりすることと言われています。

座り姿勢に関して言えば特に、

浅く椅子に座り、頭だけ前のめりに座る姿勢は要注意です。

そのような、背中を丸める姿勢を続けると、

使用する筋肉のバランスが悪くなり、使われない筋肉は低下し、

骨を筋肉で支えきれなくなります。

すると、骨が正しい位置から歪み始め、猫背として固定されてしまいます。

姿勢以外の原因としては、胸式呼吸もその一つです。

横隔膜の筋の働きが低下し、体幹の筋力低下に繋がり、

正しい姿勢をキープできず、

猫背のような楽な姿勢になっていってしまいます。

他には、運動不足も体幹の筋力低下に繋がり、

同様の経過を辿っていきます。

また、少し変わった原因としては、

自分に極端に自信が無い方や内向的な方、

他者とのコミュニケーションが苦手な方も、

ついうつむきがちになってしまいやすく、

猫背になりやすいと言われています。

ただ、長時間のデスクワークもスマホの使用も、

我々の生活の一部として根付いており、やめようと思っても、

そう簡単にやめられるものではありません。

お仕事ならなおさらです。

性格ももちろん、

「明日から自信を持って生きていきます!」

ときっぱり変えられたら苦労はしません。

それでも、猫背を解消する方法はあります。

まず一つ目がストレッチです。

肩~肩甲骨周りを伸ばしましょう。

床に寝そべり、バスタオルを硬く丸めたものを

肩甲骨の下や間に入れるのもお勧めです。

次に、インナーマッスルを鍛えるための体幹トレーニングです。

腹式呼吸を意識してみることは、特に手軽にできると思います。

忙しくてストレッチやトレーニングの時間が

とれないというような方は、

日常的に気を付けられることも沢山あります。

まず、座る際は深く座り、膝の角度は90度になるよう、

椅子の高さなどを調整することです。

そして、パソコンの高さを目線と同じ高さにするのも良いです。

作業中は脇を締めることを意識してみてください。

さらに、隙間時間には座ったままでもよいので、

伸びをするクセをつけましょう。

猫背は、円背(えんぱい)と言われるものに進化することがあります。

ご高齢の方がなるものですが、首の下~上背部にかけ、お盆のように丸く、

背骨が曲がってしまうのです。

この姿勢では前が見えないので、

頭は常に上を向くような状態になります。

その姿勢で固定されてしまうので、

円背になると、横向き以外で寝ることはできません。

飲食物の飲み込み時は、誤嚥や窒息のリスクが上がります。

歩く時のバランスも低下していしまうため、

転倒しやすくなり、骨折のリスクもアップします。

たかが見栄えの問題と思わず、

将来的なことも考え、できることから始めてみましょう。

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